すべての表現者を自由に。
自分本来の声を手に入れ、“役を生きる”俳優になる。
演技には大きく分けて2種類あると言われています。
「描写する・再現する演技」と「役を生きる・リアルな演技」。
とはいえ私自身、「ダンスも歌も得意だし、演技はよくわからないけど好き。これを仕事にしたい!」というシンプルな動機と、運良く掴んだチャンスで、演劇が何かなんてよく考えないまま、19歳で劇団四季所属の舞台女優になりました。
はじめはアンサンブルダンサーとして、次第にソロがあるソリストやメインキャスト、そして得意のダンスや歌を封印したストレートプレイにも配役されるようになりました。
しかし役が大きくなるにつれぶつかる壁。演出家や先輩俳優に指導を仰ぎその役は良くなるものの、新しい役がつくとまた一からやり直し。
―理想はあるのだけれど、具体的にどうすれば演技が良くなるのだろう
―「役を”演じる”」のでなく「役を”生きる”」には何が必要なのだろう
―演技の”技”が、技術の”技”ならば、バレエや歌のように日々トレーニングする術はないのだろうか
そんなことを考えていた2010年、持病の心臓発作が悪化し、手術が必要になりました。
幸い手術は成功したのですが、前後含め半年間の療養を余儀なくされます。その時期に多数の演劇書を読み漁りました。そしてその中の一冊が私をニューヨークに連れてくるきっかけとなりました。その本には自分の中で探し続けていたこと、感覚としては分かってきていたけど不明瞭だったことが言語化され、ちりばめられていたのです。アメリカの舞台女優、ウタハーゲンの著書でした。
療養後は舞台に戻りさらなる大役を務めました。また同時に後進の指導にも当たっていました。
その両立にやりがいを感じはじめた頃、ミュージカル「キャッツ」の本番中に舞台上で大きな怪我をします。リハビリと舞台を並行しながら続く一年間で同じ箇所を再・再々負傷。心身共にボロボロとなり、このままでは大好きな舞台が嫌いになってしまうと思い、2014年長期休養を決意しました。
「ピンチはチャンス」がモットーの私。
この休養期間に何か吸収したい。アウトプットし続けた12年間の現役生活を経て、きっと今すべきは再びのインプットだ。
数年前に感銘を受けたあの演劇書の著者が創立したニューヨークの演劇学校の門をたたいてみるのはどうだろう。
考えた時には一年のリハビリ生活で長く忘れていたワクワクが帰ってきました。
そしてゼロからの英語学習を経て、9ヶ月後の2015年、生活の基盤をニューヨークへ。
主に日本ではまだ馴染みの少ない演技法・ウタハーゲンテクニックと、NYに来てから感銘を受けた呼吸法・フィッツモーリスボイスワークをベースに、日本でも有名なメソッド演技、マイズナーテクニック等を含め、多方面から演技や表現への理解を進めました。
またニューヨークでも新作脚本演出作の発表、NYタイムズで取り上げられた話題のオフブロードウェイ作品へ唯一の日本人キャストとして出演、映像からオペラまで様々な作品にて演出助手等を務めるなど、4年間活動。日本の仕事が増え始めた2019年に帰国を決意しました。
私の目標は、
「自分が20代の頃出会いたかった先生になること。」
演技を向上させたい、でもやり方がわからない、そんなすでに走りはじめている本気の俳優達を助けます。
ゼロからはじめる人にも本物を教えます。
“役を生きる” 俳優を日本に増やします。
根性論や哲学で終わらず、具体的な訓練法をレッスンを通して学びます。
また同時に、その第一ステップである “呼吸&ボイスワーク” や“ムーブメント”は、俳優、声優、アナウンサーのみならず、個人起業家、教師、トレーナーなど、人前に立って話したり、何かを伝えることが大切な職業の人全てに有効な訓練法です。
まず自分自身でいること。
余計な緊張をとること。
無理のない腹式呼吸を学び、
作り上げた “良い声” ではない、呼吸と声が連動した自分本来の声を見つけること。自分だけの動きを見つけること。
それらと意志の繋げ方。嘘のない演技。
これを少人数制の安心できる空間で、頭とからだ両方から実践的に学んでいきます。
団 こと葉
舞台女優 / アクティングコーチ
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