『家族の練習問題 第8巻』発刊

団 こと葉

本日12/1発刊『家族の練習問題 第8巻』の編集をつとめました。

こちらは、家族心理臨床のプロである父・団士郎が長年連載している、様々な家族の物語をつづった漫画エッセイの単行本化。

発達支援、教育相談、自立更生、社会的養護、介護、不登校、引きこもりなど、さまざまな課題に寄り添う支援者や、現役子育て世代の親御さんたちに読み継がれているシリーズです。

2006年の第1巻からずっと勿論プロの編集者さんが編集されてきたのですが、
第8巻は少し違った視線でということで、なんと著者の娘である私が編集させていただくことになったのが、今年の春。

畑が違うので不得手なこと、大変なことも多々ありましたが、「たくさんの過去作品からひとつのテーマに向けて本を編む」。これは本質的には演出ととても似ているなと感じました。

私、団こと葉は演劇人として、 「演劇とは何かをフェイクして見せることではなく、誰かの人生を生きること」 だと強く思っていて、 父の作品を読んでいると、 「知らない誰かの物語は演劇のようだ」 とも思います。 漫画エッセイの中には、人には知られない人生をかかえている人がたくさんいて、 私たちは誰かの人生を見ることで、それについて何か受け取ったり、考えたり、反対したり、共感したりしますよね。 そうして本を閉じる時、読んだ方に 「さぁ、私はこの自分の人生をどう続けていこうか」と思ってもらえたら、それってとても演劇的でもあるよな、と思ったのです。

そんなわけで、『もう一人のワタシ』をテーマに、オムニバス形式の舞台を演出するようなつもりで編集した一冊です。

素晴らしいコラムをご寄稿いただいたのは、
脚本家・翻訳家の高橋知伽江さん、
演出家・脚本家の川村毅さん、
イラストレーターのハラユキさん。

みなさんの手元に置いていただきたい一冊です。ぜひチェックしてみてくださいませ!

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